Q:むし歯菌が感染するというのは本当ですか? A:それは本当です。 むし歯菌の中の悪玉菌であるミュータンス菌はお子さんが生後1歳7ヵ月から2歳7ヵ月くらいの間に、周囲の大人から唾液を通して感染(母子伝播)することがわかっています。 妊娠中から、むし歯の治療をしっかりして、出産前にミュータンス菌を減らし始めることをお勧め致します。
Q:母親が歯周病だと早産や低体重児出産のリスクが高いと言われていますが本当ですか? A:多くの研究から、歯周病菌がだす内毒素(エンドトキシン)が子宮を収縮させるホルモンに似ているため早産や低体重児出産を引き起こすと言われています。 歯周病と診断された方は、妊娠中からの治療をお勧め致します。
Q:抗生物質などを服用しても赤ちゃんに影響しませんか? A:抗生物質であればペニシリン系やセフェム系を、鎮痛剤はカロナールなどアセトアミノフェンが安全であることが産婦人科医師の見解で明らかになっています。 必要な場合には、最小限で使うことをお勧め致します。
Q:歯に麻酔注射をしておなかの赤ちゃんに影響しませんか? A:影響しません。 歯科治療に使う麻酔は、全身麻酔ではなく局所麻酔です。 そのうえ血管収縮剤が入っているため、治療をする歯の周辺にしか麻酔薬は停滞しません。 おなかの赤ちゃんに影響する心配はありません。
Q:レントゲンを撮っておなかの赤ちゃんに影響しませんか? A:歯は、おなかから場所が離れているのにくわえ、鉛のエプロンをしていただきますので、おなかの赤ちゃんが被ばくする量は限りなくゼロに近くなります。 赤ちゃんへの被ばくの影響は全くないのに等しいことが分かっています。